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足立 涼子 |
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かたちのあらわれ、こわれ。変化しつつも普遍であること。たった今、<あなた>を<あなた>としてとどめているものとはなんだろう。天上と地上の力によって変容する植物の形にも、それはシンプルに見出せる。頭で理解するのではなく、体で感じとる。日々散歩をしながらそう考える。散歩をしながら、その片鱗を採集し、静止した空間"本"に綴じ込める。捲られるページとページの間に動的な空間が生まれ、感じられた法則性が浮き立つことを期待して。ワックスは皮膚のような肌理で植物や像に湿りけのある生気を与え、一方では封印、防腐という機能により枯渇・静止を象徴させる。この相対するイメージは、重力による形とともに、植物の天上と地上の間のリズムを際立たせてくれるだろうか。 |
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井波 未知子 |
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作品をつくるにあたって大切な事は自分にあった素材に先ず出あう事だと思います。その意味でWAXや蜜蝋は自分にあった素材だと思います。WAXや蜜蝋の持ち味はその透過性とうつくしい色合いにありますが、私の場合素材がそれぞれに持つ特徴を出すためミックスしてもちいます。そのことにより自分の表現したい幅が広がるように感じます。私が描く線はとてもシンプルですが、その線とも共存してくれるのはWAXや蜜蝋のもつポテンシャルすなわち優しさとたくましさの両面をもつことによると思います。 |
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大熊 雅博 |
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製作を本格的に開始した頃から関心のある一つに植物があります。今回の出品作はその植物(Dry Flower 又は Drawing)に焦点を当てた作品群です。トレーシングペーパーを使用した作品では、【拡がり】よりも【奥行き(時間・空間)】に重きを置き制作進めています。さらに、Bee Waxを併用することにより作品の緻密度を高め、表面のマチエールの微妙さのアップを目指しました。 |
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大薗 弘治 |
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ロウを汲み、
流して、固めて、砕いて、塗って、
解いて、刻んで、刷いて、擦って、
地図どおり歩くのが苦手だからしかたない。
低回の果てにたどり着く「発見」があるのでまあいいか。 |
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