再び生まれ出たあとに私が着地した場所には、世界各地から日本に来た外国人の子供達がいた。今回、発表する「Intimate Reflections 2006―2008: The Spell and The Butterflies 蝶蝶と呪文」は、アートワークショップを通して数年前から関わっている少女達を描いたシリーズである。
クラスに居る子供たちはどの子供もいとおしい。でも、なぜか私は特定の少女たちを選んで描いた。はじめ、それが何を意味するのかわからなかったけれど、描いているうちに、この子は私に似ている、この子は妹に似ている、この子は姪に似ている、この子は母に似ている、そして私は妹にも母にも姪にも似ている、そうだ、これは再び生まれ出た私の2008年自画像シリーズなのだとわかった。
少女達は私のかけらを持っている。そして私は彼女達のかけらを持っている。
「I have a piece of you. You have a piece of me」
2008年8月 高畑早苗