イタリアと日本はともに東西を代表する偉大な伝統を持つ国です。
この両国こそ、伝統を受け止め、あるいは対峙し、混迷する現代
に美術をあるべき姿に革新できる可能性があると言えるでしょう。
今回のこの展覧会は、私たちアーティストがそれぞれの現実に向
かい合い真摯に活動している姿を紹介するものです。私たちプリ
トザウルス国際版画交流協会は、パドヴァ市に拠点を置く版画家
のグループ、「パドヴァ10」と共同してこの展覧会を実現しました。
美術館や評論家が企画するものでなく、アーティスト同士の長年の
友情と共同作業から生まれた自主企画です。
日本橋の3軒の画廊がこの趣旨に賛同し、会場を提供してくださいま
した。画廊めぐりを楽しんでいただきながら、現代の美術を考えるきっ
かけになれらば、これにまさる喜びはありません。
プリントザウルス国際版画交流協会 代表 宮山広明
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