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西村祐美 / Interplay |
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YUMI NISHIMURA SOLO EXHIBITION |
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2024.2/19(月)---3/2(土) |
日曜・祝日休み |
11:00---18:00 |
最終日17:00まで |
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綿糸・アクリル・パネル 600 x 600
x 70mm 2023 |
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Artist Statemnt |
現在、物質的な制作表現を行なっているが、以前は学業や仕事を通じて映像やウェブメディアに関連した活動をしていた。当時、ディスプレイの上に映し出されるどこか実体の感じられない制作を続けるなかで、もっと本質的な素材に立ち返りたい、自分の指で何かを形にしたいという気持ちが高まり、次第にその手段を模索するようになった。
デジタルから物質の世界へ意識が向かう過程で特に興味を持ったのはテキスタイルであった。なかでも、手織りが持つ「反復と集積」というシンプルなシステムの美しさに魅了された。コンピュータにおける反復は僅かな誤差も許さず実行される。 |
一方手織りにおいては人の手により反復を行うためエラーが生じる。そのエラーは、作者との対話で調整され、個性や温かみを持つ揺らぎとなり好意的なものとして昇華される面白さがあった。 |
テキスタイルの歴史は長く、多様な素材、手法、各地の文化や装飾表現がある。それらは各々深遠かつ魅力的であったが、一方で踏み込みきれていない自分にとっては自らの表現を探るには混沌とした世界にも思えた。 |
その頃、韓国の作家によるミニマルな抽象表現、単色画(ダンセッファ)との出会いがあり影響を受けた。反復に対する肯定的な姿勢とシンプルな引き算の美学に、自分が制作に臨む際の衝動に似た親近感を感じた。その視覚体験、精神性との出会いはテキスタイルの中から反復という要素を抽出し、表現につなげることを確立させてくれた。
現在はテキスタイルを扱う中で得てきた「実体としての素材の面白さ」と「反復と集積」というシステムに焦点を当て、従来の技術的な織りから脱し、独自の方法を構築しながらテキスタイルというものを還元的に捉えた制作を行なっている。 |
西村祐美 |
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